2013年11月15日金曜日

小型アンプの制作 ~TA8201Kとその仲間たち~

こんばんはkohtaです。
今回の記事の作品は、1年前(2012年11月頃)に作ったもので申し訳ないのですが、投下いたしますw

大阪日本橋のシリコンハウスでTA8201Kというカーオーディオ用パワーアンプICが1個100円という衝撃の安さで売っていました。思わず6個ぐらい買ってしまいました。(当時)



このICは、14Vで15Wぐらいの出力がある1ch、BTLのアンプICです。
折角なので、余っていたケースを使いアンプを1台作りました。

~回路構成~
大まかな構成は、
2入力→セレクタ回路→トーンコントロール回路→パワーアンプ回路
これらの回路は、マイコンでコントロールしてみることにします。電源はACアダプタです。

・セレクタ回路
 M15320PというビデオセレクタICが部品箱ありましたので利用しました。
 こいつはビデオの他にオーディオ用のスイッチを持っているのでそれを使いました。

・トーンコントロール回路
 トーンコントロールは、高音と低音を調整できるようにしました。
 マスカット氏のステレオアンプの回路を参考にし、オペアンプで組んでみました。
 NF型トーンコントロール回路です。

・パワーアンプ回路
 これは最初紹介したTA8201Kを使います。ステレオなので、2個使うことになります。
 また、ポップノイズ対策として出力に電磁リレーを付けました。(遅延してカチッと音がするの素敵だと思いませんか?)

・マイコン回路
 僕は、タクトスイッチを使ったスイッチがとても好きです。なので、タクトスイッチで電源のON/OFFと、セレクターの切り替えをできるようにしました。また、このくらいの小さな制作物では、トグルスイッチ等を使うと操作するときにケースごと浮いてしまったりします。

ついでにポップノイズ対策のリレーも制御します。
 AVRのATTiny13Aを使います。

全体の回路図を下図に示します。

したの図の右側のコネクタはトーンコントロールのボリューム用です。


~制作~
基板はEagleにて設計し、自分でエッチング♡します。

小さい基板はパネルとなります。
白黒反転しとるな
組んでみました。
このケースは、タカチのYM-130です。

ICの放熱はアルミアングル

動作テストのようす


順番が前後しますがケースの加工です。長穴はミーリング加工、それ以外はドリルとヤスリ


組み付けるとこのようになる。


スピーカー端子(出力)は安価に、端子台+基板の組み合わせです。

フロントパネル基板の固定はアルミの端材にタッピングしたものを使用した


~ボタンの加工~
スイッチのボタンは自作しました。
落ちていたアクリル板をミーリング加工します。
このアクリル板は、端が綺麗に仕上げられていたので、その面は残しました。




完成したものが上の写真になります。凸の形になっています。
透明にしたのは、LEDの光を通して光るようにするためです。


完成したものがこれです。
文字入れをしたいですができてませんw ツマミも適当なものがありません
左から、電源ボタン、入力切替、入力のLED、ボリューム
下のツマミが低音、高音のトーンコントロールです。(秋月で販売されているスライドボリュームを使用)

~音質など~
 普通
 トーンコントロールは定数が激しすぎた感じアリ

~まとめ~
 このアンプを作った動機はICが安かったから、という理由ですが、そこそこの物ができました。ツマミをつければ様になると思います。
製作時、ネジを極力多用しないようにしました。メイン基板に関しては、ICの放熱板とボリュームのナットで固定されています(ボリュームの半田にストレスがかかるので本当は良くないですが)。

ナニワトモアレ、オーディオ工作はとても楽しいです。
なおこのアンプは高校に忘れてきたので手元にありませんww

今度はD級アンプを作ろうと思っていますが、なかなか進みません。部品は揃っているのですが……。

この記事とほぼ同じ内容を自分のサイトに上げています。
  ステレオアンプ2(小型版) - <(。ε゚)>

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