2009年11月29日日曜日

感電等注意(レールガンなど)

最近、某作品のアニメ化の影響からか、レールガンやコイルガンを製作される方が増えているようです。
これらの製作には危険を伴いますので、その点は十分気をつけてください。

レールガンは、ローレンツ力により電流の流れた導体に働く力で弾を加速するもので、
ガス圧等を使用しないため、銃刀法における銃の定義には当てはまらず、銃刀法に触れることはありません。
しかしながら、割合似た構造をとるサーマルガン(原理は違うが運用方法は似ている)は、
導体に電気を流し、ジュール熱で気化膨張させたガス圧で加速するので、銃刀法に触れる恐れがあります。(というか黒?)のでそちらは日本では作らないようにしましょう。
レールガンにおいて、ガス圧により初速を作りその後ローレンツ力で加速する方式を使うと効率が良くなることが想定されますが、その場合も触れる恐れがあるため、
後方を密閉しないようにして、ガス圧が溜まらないようにしたほうが安全かと思われます。(効率は落ちるだろうけど)
コイルガンはガス圧等全く関係ないため、銃刀法に触れることはありません。ディスクランチャー等も同じです。

電磁的飛翔体加速装置(レールガン・コイルガン等)は通常の電子工作と比べて、かなりの高電圧および大電流を扱うことになります。このため、ちょっとした油断が大事故につながる恐れがあります。
一般的に安全とされる電圧はDCで50V、ACで18Vrms程度とされます。これを超える場合は感電に十分注意して作業を行うようにしてください。
AC100Vや、使い捨てカメラのコンデンサ等は感電しても通常痛いだけ(ただし、条件によってはこのくらいの電圧でも危険)ですが、それより高い電圧だと本当にヤバいです。
特に電子レンジトランスや、レールガン用オイルコンデンサなどは感電すると死ぬ恐れもありますので、扱う場合は、きちんと電気電子(特に強電系)の勉強および訓練を行い、厳重な安全管理のもと扱うようにしてください。

これらの実験は行う場合自己責任で行うようにしてください。
という注意書きは大抵どこのサイトでも書かれているかとは思いますが、
もしも、実験した人が捕まったり、重大事故を起こした場合、他の人にも被害が及ぶことも予測されます。
例えば、サーマルガンを作って暴れて捕まるような人が出ればその材料の流通が規制される恐れがあります。
また、レールガン電源で事故が起これば、高圧コンデンサの流通に規制がかかるとともに、電子レンジからトランスが消える(インバーターに置き換え 事故とかなくても変わりつつあるけど)ことになるかもしれません。
ので、事故等起こさないようくれぐれも気をつけて実験を行うようにしてください。

0 件のコメント:

コメントを投稿